3枚組1998年~2000年の短期間の活動ながらUSインディーの殿堂入りを遂げたカリフォルニアのトリオ"DUSTER"の完全コンプリートボックスがNUMEROからリリース。特にアルバムのヴァイナルは中古市場でも高騰している作品なので、それ含めレアトラック+未発曲もレーベルとバンドが発掘して音源化したこちらもその力量に見合った内容なので狂喜でしかないです。改めて評価するとオリジナルレーベルがシアトルのUPという事もありBUILT TO SPILLやMODEST MOUSE辺りと並び評されましたがより気怠く淡々と進行していく楽曲はやはり今回のキーワードであろう"SLO-CORE"のスタイルの方により当てはまって後追いで評価されたり、スペースロックとも比喩されればシューゲイズともリンク、その哀愁あるメロディーは当然に90'sエモへ布石させたであろう無意識で振り幅のあるサウンドスタイルは唯一無二。当時でしか再現できない荒い録音の質感や曲の持つ圧倒的なセンスはこの手のバンドマン誰もが渇欲するメソッド。1st/2ndアルバムにEPとコンピ曲、更に未発曲もあるこのバンドの全てを確認できる51曲、凄すぎます。デジパックの作りがチープで反りがあります。